農林水産省にて平成27年6月1日より、農林水産物や食品の名前を国が地域ブランドとして保護する「地理的表示保護制度」の登録手続きが開始され、登録第1号を目指して6月1日付けで「あおもりカシス」を申請しました。
【申請の概要】
1. 申請者 あおもりカシスの会
2. 農林水産物等の名称 あおもりカシス
3. 農林水産物等の生産地 青森県東青地域
申請後、第三者や学識経験者の意見聴取を経て、登録確定まで約半年ほどかかる見込みです。
この制度の導入のメリットは、地域ブランド産品として差別化を図り、ブランドを保護し、品質への信頼度を高めることにより、地域の活性化や消費者の利益保 護などが見込まれることです。また、地理的表示の登録を受けた産品にはGIマークが貼付され、海外の輸出先においても真正な特産品であることが明示されま す。
【地理的表示保護制度とは】
地域で育まれた伝統と特性を有する農林水産物・食品のうち、品質等の特性が産地と結びついており、その結びつきを特定できるような名称(地理的表示)が付されているものについて、その地理的表示を知的財産として国に登録できる制度です。
(農林水産省HPより)
地理的表示保護制度の詳細はこちら http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/outline/index.html
【あおもりカシスとは】
「あおもりカシス」は平成27年1月に青森県地域産業資源の一つに指定され、公的な認証を取得しています。これまであおもりカシスは、企業から表彰や、各機関や団体と協働した地域振興への取組、また料理雑誌等から高い評価を受けております。
国内で流通するカシスのほとんどは、大量生産や流通に対応できるように品種改良が進んだ海外産であり、カシス特有の酸味が少なく、機械収穫しやすいよう熟期が揃う品種など、改良されたものが多いのが現状です。
一方、青森市で栽培される「あおもりカシス」は約40年前から導入されて以来、大切に守り育てられ、地域に根差した品種の一つとして定着しています。そし て、本来のカシスが持つさわやかな酸味や独特の芳香が豊富であるため、甘味を付けたり、乳製品と合わせたりなど加工に適した品種となっています。
また機械収穫ではなく、完熟したものから選別し、すべて手摘みで行っていることも特徴の一つです。
【あおもりカシスの歴史】
あおもりカシスの会HP http://www.aomoricassis.com/#!history/c20x9